■ 用具編
第二回となる今回は「未塗装、パーツの下処理無しの素組み」での完成を目指すうえで、準備として最低限そろえておきたい用具(ツール&マテリアル)と、あったら便利な用具に関して紹介したいと思います。



■ 最低限必要なもの
プラモ作りにはさまざまな用具が必要ですが、最初からあまり多くのものを揃えることを推奨すると敷居が高くなってしまうため、「模型用ニッパー」と「瓶入りプラモデル用接着剤(セメント)」の2点だけをピックアップしました。

また、「最初の一作目はあくまで艦船プラモに向いているかどうかのお試しと割り切り、最初から良いモノ(メーカー品)を推奨することはあえて避けています。形からはいるのが好きな人や、道具を揃えてから入る人(かつ、それらが無駄になることを躊躇わない人)は良いものや、後述の「あったら便利なもの」も揃えて見てください。

以下、必要である理由と基本的な使い方を解説します。


1、模型用ニッパー(100~2000円)
「普通のハサミじゃダメなの?」と思うかもしれませんが、艦船プラモのパーツは非常に細かいため、刃が大きな事務用ハサミでは切り難く、切断中に細いパーツなどを破損(切りたい場所以外のところがパキッと折れる)する恐れがあります。100円均一やセットの安物でもいいので最低限「模型用」、あるいは似た用途のモノ(精密ニッパなど)を使うことをオススメします「手でちぎる」は論外とします参考)。

なお、安物とメーカー品の違いはずばり「切れ味」と「耐久性」と「取り回しの良さ」です。「切れ味」が良ければ切断面が綺麗なので、下処理無し仕上げの場合はメリットになります。自分はガンプラ時代にメーカー品(といっても2000円程度)を買いましたが、もう安物は使いたくないです。その程度の違いはあります。



2、瓶入りプラモデル用接着剤(セメント)(200~300円)
これもノリや木工用ボンド、万能ボンドではなく専用のモノを用意してください。小さなプラスチック部品を隙間無く、しっかり固定する為に最適な接着剤で、仕上がりも格段に綺麗です。またメーカー品でもだいたい店頭実売価格は200~300円程度と安く、小さなプラモデルなら10個や20個は余裕で作れるぐらいの量が入っています。正直使い切れない。

セメントは塗った部分のプラスチックを一時的に溶かすことで接着します。そのため、塗りすぎてはみ出してしまうと「周囲の細かい模様を消してしまう」「はみ出した接着剤に触れることで指紋がついたり、溶けたプラスチックが糸状に伸びてそこらへんにくっついて台無しになる」などのがっかりトラブルの原因になるので注意が必要です。

セメントにはいろいろ種類があり、本来は用途に応じて使い分けるのですが、艦船プラモでは特に「流し込みタイプ」が使用頻度が高く、使い勝手がいいです(管理人の主観)。通常のセメントに比べ、サラサラしているためパーツとパーツの合わせ目をハケでなぞるだけで隙間に染みこんでいくので、つけ過ぎ難くく、また付属のハケも細いので小さなパーツの接着には使いやすいです(管理人の体感)。

得意不得意はあるものの、どちらでも代用はできるので、最初は通常タイプか流し込みタイプのどちらか片方を購入し、次の機会があれば違うタイプを買い足して使用感を比べて見るのが良いと思います。また「シンナー臭が苦手(苦手な家族がいる)」「臭いを気にする」という人向けに最近はリモネン系と呼ばれるシンナー臭のしないセメントも販売されていますので、そちらもご検討ください。



※ どちらも「パーツの組み合わせや場所は正しいか」と「パーツがしっかり組み合うか」をよく確かめてから接着してください

この2品だけは用意して欲しいと思います。
模型用ニッパーに関しては100円ショップでも手に入ります。プラモデル用接着剤は模型店やプラモデルを扱っている玩具店、最近は玩具コーナーのある大型電気量販店(ビックカメラなど)でも扱っています。

これらの小物はネット通販だと送料分高くつくのでオススメできません。アフィ広告を張っておいて言うのもアレですが。プラモデルを購入する際に店舗などで合わせて購入することをオススメします。

■ あったら便利なもの(100円ショップで買えるもの)
これらは最初は別に無くても良いものですが、本格的に艦船プラモ作りを始めると、どれも必需品といえるものばかりです。あるだけで違いがでるものなので100円ショップが手近にある場合、是非のぞいてみることをオススメします。なお、塗装を前提とした下処理(ゲートやバリの処理、合わせ目の処理、ヒケの処理など)に使う用具は「次のステップ」で紹介します。

1、セクションケース(仕切りケース、薬ケース、ビーズケースなど)(100円)
セクションケース 100円ショップなどで売っている「平らで、中に敷居がいっぱいある、ロックできる蓋がついたプラケース」です。切り取った細かいパーツや接着したパーツの保管用(紛失や破損防止)に使います。ひっくり返しても中のものがグチャグチャに混ざらないものを選びましょう。

また、ニッパや接着剤の瓶が収まる大きさのプラ工具箱も買っておくと、とても便利です。片付けの苦手な人や、小さなお子さんやペットがいる家庭では必需品です。


2、ピンセット(100円~1500円)
細かいパーツの取り扱いに使います。テーブル上の細いパーツを指でもちあげようとして、思わず「パキッ!」という悲しい事故を防ぎます。また、前述の接着剤のトラブルを避けるため、接着剤をつけた小さなパーツは必ずピンセットで取り扱いたいのですが、慣れないうちは落としたり、思いどおりの場所に運べなかったりするため、最初は無理をしないほうが良いです。不慣れなうちは「あまりにも細かいパーツは使わない」「慣れてから取り付ける」という判断もありだと思います。

ピンセットにもいろいろありますが、管理人は先端をつぶして平丸にしてあるタイプ(ビーズ用、100均品)を愛用しています。最初は100均のものでもいいとおもいますが、安物は先端の「合い」が悪いものがたまにあり、取り扱いをより難しくすることもあります。ステップアップや必要性を感じてから良いものを買うことをオススメします。

3、瞬間接着剤(ゼリータイプ)(100円~300円)
物凄く小さい面で接着したいときやセメントだけでは接着が難しい形状のパーツの仮止め、金属パーツの接着…などセメントとは使い分けます。用途的にゼリータイプが使いやすいです。チューブの先端を直接パーツにつけるのではなく、紙やテープの上に少量だし、細い棒(つまようじなど)で微量掬い取ってパーツに塗ります。セメントとは異なり、接着剤自身が空気中の水分と反応し固まることでパーツをくっつけるので、つけた接着剤が「白い塊」になります。そのため小さな穴などを埋める際にも使えます。また、その多くは接触部のプラスチックを白く変色させてしまうので塗りすぎにはくれぐれも注意(プラモデル専用のものは白化はしませんが、やはり塗りすぎはみずぼらしいです)。

なお、瞬間接着剤を購入する際は合わせて「はがし液」も購入することをオススメします。

4、マスキングテープ
(100円~300円)
本来は塗装作業の際、塗りたくない部分を覆い隠す低粘着性のテープ(簡単に剥がせて、粘着剤が部品にくっつかない)ですが、塗装以外の作業にもいろいろと使える便利なテープです。具体的な例としては

「極小な部品を飛ばないよう固定。さらにテープに油性ペンで部品番号を書いておけば、どのパーツかわからなくなることを防げる(付箋がわり)」「接着を行う際の仮止め」「接着したい部品の片方(大きい方)を適当なもの(消しゴムや空き箱など)にテープで固定すれば片手が自由に使える」「瞬間接着剤を小出しにする際、適当なものにはりつけ使い捨ての皿として使う」などなど。

工夫次第でいろいろ役立つ素材なので、持っていて損ではありません。この場合、100円均一で売っている安物でも十分です(本来の塗装用としては切断面が毛羽立つ、粘着剤が均質じゃない、などの理由から安物はオススメしません)。

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次回は「どの艦船を作るか」「はじめての艦船プラモ選び」などについて紹介したいと思います。